入れ歯・部分入れ歯

当院では、歯を失った方のための入れ歯治療、現在の入れ歯に不自由されている方のための修理・調整・再製作を行っております。

総入れ歯・部分入れ歯ともにお気軽にご相談ください。ここでは当院で取り扱う入れ歯の種類についてご紹介いたします。

金属床

チタンやコバルトクロムといった生体親和性のある金属素材で薄く床を作ります。変形も少なくフィット感が良いのが特徴です。

丈夫さ
快適性
味の感じ方
ポイント	丈夫でよく噛める
長所	フｨット感が良い 熱が伝わりやすく食べ物が美味しく感じられる
短所	費用がかかる 自分の歯より硬い

マグネットデンチャー（磁石式）

残っている歯の根やインプラントを利用して磁石でくっ付けるタイプの入れ歯です。がたつかずよく固定されるのが特徴です。

丈夫さ
快適性
味の感じ方
ポイント	取り外しが簡単
長所	磁石で固定するため、がたつかない 簡単に取り外しが出来る
短所	MRI診断に影響がある

ノンクラスプデンチャー（部分床）

金属のバネを使用せずに、歯茎の色調のバネ(ピンク色)で残っている歯に固定する治療法です。強硬度のプラスチックで金属を使わないでとめることが出来る部分入れ歯の一種です。

丈夫さ
快適性
味の感じ方
ポイント	金属が目立たない
長所	金属が見えないので審美的
短所	期的には再製作が必要

保険レジン床

保険で治療が可能な入れ歯です。加熱重合レジンでプラスチックの厚みが必要となります。

丈夫さ
快適性
味の感じ方
ポイント	保険治療で安価
長所	修理が比較的しやすい 保険が適用になる
短所	床に厚みが出る 壊れやすい

BPSデンチャー(世界最先端の入れ歯製作システム)

BPS（Biofunctional Prosthetic System）とは、ヨーロッパ、リヒテンシュタインにおいて確立された、世界最先端の入れ歯作製システムです。世界中に普及しつつあり、米国歯科大学では既に49校中23校が教育カリキュラムに導入しています。

BPSデンチャーは、BPSの認定を受けたどの歯科医師が作製しても、吸着の良い審美的な入れ歯が作製できるシステムが構築されています。

BPSシステム

通常の入れ歯作製では、型採りは口を開いた静的な状態で1回しか採らないのに対し、BPSシステムでは、複数回にわたり型採りを行い、あたかも口腔内を使っているような状態で動的な型採りを行います。

1. 出来るだけ自然な口の動きに合わせて型を採る。
2. 精密な上下の入れ歯の位置関係の再現。
3. 模型を組み込んで歯の並ぶ位置を決める。
4. 顎の生理的な動きに合致した人工歯を使用する。
5. 歪みのない重合法を採用。

…といった、他の入れ歯には無い特徴があります。BPSではこれらの作業をBPS公認歯科技工士と共に行います。その結果、よく咬め、痛くない、外れない、見た目に美しい総入れ歯が出来上がります。回数は最短4回で型採りから装着までが可能です。各々のステップが規格化され、ミスが極力起こらないようにシステムが構成されているからです。

入れ歯の食べ物を噛み砕く能率（咀嚼能率）

部分入れ歯

残っている歯にバネをかけて固定する治療法です。大臼歯を1本喪失すると、咀嚼能率は40～60％程になってしまいます。

総入れ歯

歯茎に吸盤のように吸い付かせて固定する治療法です。天然の歯に比べると、咀嚼能率は30％程になってしまいます。

入れ歯のお手入れについて

「入れ歯のお手入れ」についてのお話です。入れ歯を汚れたまま使っていると、お口の中で細菌が増えてしまいますので、ブラシや入れ歯洗浄剤を使って、しっかり洗いましょう。

特に入れ歯の裏側、歯の際、金属のバネの周りには汚れが付きやすいので、気を付けて洗いましょう。当院では、義歯ブラシや洗浄剤等も取り扱っていますので、お気軽にお尋ね下さい。

入れ歯のお手入れの注意点

1. 歯磨き粉を付けて入れ歯は洗わない。歯磨き粉に含まれる研磨剤で細かい傷がついてしまう。
2. 熱湯で洗わない。高温に弱い素材であるため、変形する原因となります。
3. 合わない箇所があっても自分で直さない。義歯の破損につながります。

合わない、痛い、咬めないと感じたら歯科医院を受診しましょう。
※入れ歯は保険診療の決まりで新しく作ってから半年は作り替えできませんので、無くさないよう気を付けましょう。